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普段感じることのない心地いい緊張感。これが茶道にはあります。お茶は難しい、敷居
が高い、はまだ茶道に触れたことのない方が多くもたれるイメージですが、確かに簡単
では有りませんし、敷居が低いといったらウソになるでしょうね。しかしこの敷居の高さ
は「エイヤッ」と飛び越えてしまうことで一気に解消されます。そこにあるのは日本が古
来より慈しみ大切に育んできた様々な美や心。これらに触れ、礼儀や作法を学ぶこと
で、今までよりちょっと素敵な自分に出会うことが出来るはずです。

◆お茶に親しむ3つのキーワード

おもてなし
一昔前の家庭像をイメージしてみますと、父親が仕事の仲間や部下を家に呼び、妻子を自慢し、妻子は嫌な顔せず、自慢の食事を作り、客をもてなす。
それが自然な姿でした。しかし現代では、そういったコミュニケーションも減り、自宅でお客様をおもてなしする機会も少なくなりました。客を迎え入れるホストの立場に立つことがないので、基本的な挨拶からはじまって、もてなし上手な人は少ないように思われます。
特別な稽古ではなく、普段の生活の中からも、もてなしを身につけることはできますが、大切なチャンスを自ら逃してしまっていることも多いのではないでしょうか。客が来れば「いらっしゃいませ」と頭を下げる。言葉だけで挨拶するより、きれいな姿のお辞儀があれば客は心地よくもてなされます。そこには自然と心が入っています。一礼から、もてなしがはじまるのです。

磨く
お茶をいただくときに茶碗を右に回すか左に回すか、どちらでもいいじゃないか、お茶さえおいしければ・・・と、悲しい考えをする方もいます。しかし、お茶を頂くときの姿勢、茶碗を手に取るしぐさを美しくすることで、自分自身の姿を美しくすることができるのです。どちらでも、美味しければいい、といった考えを消し去ることで心が清くなり精神が強くなります。心が落ち着くことで、茶が点てられる音、茶碗を手にした時の温もり、目に映る茶、その香り、そして味わい・・・、普段の生活で意識することがない五感を高めていることに気付けます。
姿、心、感覚の美しさを身につける、身につけようとすることで、自分自身の成長を感じることができます。そして、その美しさをただ置いておくのではなく、重ねて磨くことが大切なのです。

 

楽しむ
「志」「もてなし」「磨く」「敬う」と少し厳しい言葉をあげましたが、多くの人はそれを楽しんでいます。志を持つことは自分の一歩となり、客をもてなすことで互いに喜びを分かち合い、自分を磨くことで成長し、人を敬うことでさらに大きな自分を知る。大きくなっていく自分自身を楽しむのです。
茶道の稽古では、ほかにも身につけることがたくさんありますが、それを修練するほど楽しみは増していきます。楽しみ方はそれぞれです。お稽古場が卒業のない学校、部活、サークルといった感覚でもいいのです。楽しむことにより、一碗のお茶はいっそうおいしくなります。どうぞ、お茶を楽しんでください。

 
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